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2代目探し

学生時代から乗っていたバラードスポーツCR-X。度重なる事故にもめげず、約7年11万キロをともに過ごしました。メンテナンスにはそれなりに気を使っていたつもりでしたが、さすがにあちこちにガタが出てきました。

サンドイッチ事故の後遺症でボディのあちこちがチリだらけです。フロントアンダーをヒットするとボンネットが浮いてくるという持病も相まってあちこちがでこぼこ、隙間だらけ。 エアコンのコンプレッサーも2度ほど焼きつきました。2度目は高速道路の加速レーンでいきなり焼きついたため、コンプレッサーのベルトがはじけ飛びました。エンジンが停止し、路肩に緊急避難。普通に走行している時には気にならないのですが、路肩から見る本線を走るクルマたちのなんと速いことか。高速道路の路肩に停車したのはこの時と、バイクで走行中、急な土砂降りでトンネルに一時避難した時の2回だけですが、その後本線に戻るのが大変でした。その時はエアコンをオフにしたところエンジンは再始動できたのでそのまま走ることができましたが、この日以降CR-Xと別れるまでエアコンなしで過ごすこととなりました。

エンジンや足回りにもヘタリを感じるようになり、自慢の加速も最盛期に比べると若干の陰りが。そろそろ買い替えか・・・いよいよCR-Xとの別れを覚悟し、次の車種の選定に入りました。

次の車種もライトウェイトスポーツ狙いでした。まずはCR-Xの代替を考えました。

CR-Xはその頃、サイバースポーツと呼ばれる2代目がマイナーチェンジし、VTECで160psを出すB16A搭載のSiRが登場しててから既にしばらく経っていました。フラッシュサーフェス化され、またバラードスポーツの弱点とされていた後方視界の悪さも「エクストラウィンドウ」で確保し、キープコンセプトながら洗練されたそのスタイル。だけどなんだか好きになれません。VTEC搭載のSiRの速さは大変魅力的でした。でもSiの、ボンネットの左右より中央部が一段低くなっているのでエンジンが干渉するのを避けるためにあったパワーバルジが、逆にボンネット中央部を左右より全体的に一段上げることで対応したためになくなってしまったSiRは、デザイン的な特徴もなくなってしまったような気がします。それから後期方のSiRのバンパーに空いたスリットが魚の口のように感じられて好きになれませんでした。また、初代のドアハンドルは縦に付いています。それが何か特別な感じがして良かったのですが、2代目は普通に横向きです。初代ではサッシュレスだったドアも普通にサッシュドになりました。サッシュドドアの方がいろいろとメリットはあるのでしょうが、ドアハンドルの件もあり、普通のクルマになってしまったような気がしました。リアシートも相変わらず人が座るには厳しそうですが、だいぶまともになりました。でもそれも普通のクルマになってしまったような印象に拍車をかけました。総合的に見て、初代よりかなり速くなったのは魅力的でしたが、決め手に欠けました。

ベースが同じシビックも考えました。当時は所謂グランドビックです。シビックもテンロクスポーツの中では速い部類でしたが、僕の中ではシビックはあくまでちょっと速い乗用車でしかありません。立派なリアシートも、僕にとっては(毎度毎度スミマセンが、あくまで個人的な見解です)速さをスポイルする要素でしかありません。そしてなにより、ワンダーシビックより引き継がれたロングルーフのスタイルも、ワンダーシビックほどのインパクトを感じませんでした。やはり僕が欲しいのはロングルーフの実用的なクルマではなかったのです。ちなみに僕にとってのベストは5代目スポーツシビック、次が3代目ワンダーシビックです。

バラスポ購入時、もうひとつの候補となったMR-2も既にセリカベースの2代目となっており、テンロクにこだわる僕にとっては全く対象外でした。

1600ccライトウェイトの雄、レビン/トレノはAE101となっていましたが、豪華で重くなり、ライトウェイトスポーツに豪華より軽さを求める僕にとっては全くの対象外。AE92はFFでしたが直線的なその形は嫌いではありませんでした。AE101はAE92と比べると洗練されたスタイルなのですが、やはりそのデザインもどこか好きになれません。僕のカローラ/スプリンターシリーズのベストはTE71です。しかもレビン/トレノの名前の付かない2ドアハードトップGTが一番好きです。

その他のテンロクスポーツも各社からいろいろ販売されていましたが、どれも決め手にかけるものでした。ある一台を除いては。その一台が後に僕の2代目の相棒となるのでした。