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2代目決定!!!

さて、2代目候補を探していた当時のライトウェイトを振り返ってみると、ホンダからはサイバースポーツCR-X、グランドシビック、2代目インテグラが販売されていました。トヨタはAE92レビン/トレノ/FX、三菱はミラージュ、日産はパルサー、マツダはファミリア、他にも何車種かあったと思いますが、とにかく1600ccクラスは賑やかでした。そんな中で僕が選んだ2代目の相棒は、ユーノス・ロードスターでした。

ユーノス・ロードスターが登場した1989年は名車が数多く輩出されました。初代セルシオ。今は本来のレクサスLSを名乗っていますが、とにかく日本が世界に誇る高級車です。ホンダNS-X。こちらも日本が世界に誇るスーパーカーです。日産スカイラインGT-R(R32)。こちらもまた、日本が世界に誇るスーパーカーです。そしてユーノス・ロードスターです。ユーノス・ロードスターも国内外のオープンカーブームの起爆剤となった名車です。

元来、僕の理想は1600ccのDOHC、自然吸気エンジンを搭載したFRの軽量なクルマです。そしてスーパーカー世代なのでリトラクタブルライトには特別な思いがあります。ましてそこにオープンカーというオプションまでつけば選ばないわけがありません。僕がロードスターに決めた1992年当時、CR-XもサイバースポーツからdelSolなる3代目に代替わりし、オープン2シーターになっており、ロードスターと近い構成になっていました。170psを叩き出すB16A型VTECエンジン、その圧倒的なポテンシャルは大変魅力的でしたが、3代目ソアラかオートザム・クレフと見間違いそうなフロントマスク、ロールバーのように残ってしまうピラー、そしてなにより軽量なボディを武器に上級車を追い回すのがCR-Xだと思っていましたから軟派路線への転換と感じられ(それでもユーノス・ロードスターよりは圧倒的に速いはずですが)、個人的にはどうにも納得がいかず、ユーノス・ロードスターを選ぶことになりました。もちろん、それよりなによりロードスターの魅力が大変大きかったのが直接の理由です。スタイリッシュ、でもライトを出すと愛嬌のあるカエル顔、シンプルながら必要十分な装備、軽量、ショートホイールベース、FRであること、などなど、魅力を並べたらいくらでも出てきます。2シーターであることも僕には全く障害にはなりませんでした。CR-Xも実質2シーターでしたので気分的には特に大きく変わるという感じはありません。家には母親のコルサもありましたし、当時の彼女(今の奥さんです)もクルマを持っていましたから、3人以上で外出する際も問題ありませんでした。それと、大学時代、同じゼミで一緒に卒論の実験をした友人が赤いトライアンフ・スピットファイアに乗っていて、オープン2シーターもいいなぁと思っていたのもどこかで影響しているのかもしれません。

そんな訳で、約9年に渡る、僕とロードスターの生活が始まります。