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購入以前(その4)

当然のことながら、大学卒業後はコンピュータとは全く無縁な職業に就きました。その職場では、僕の入社当時はコンピュータやシステムなど導入されておらず、情報収集や、拠点間のやり取りはファックスが主流でした。僕の入社から数年後、初めてシステムが導入され、商品の、メーカーでの生産予定や在庫状況が分かるようになりました。しかし、その操作はもっぱら事務の女の子の仕事だったので、僕はほとんど触れることなく終わりました。

訳あってその会社を退社した後、次の仕事をどうしようか考えていました。その会社で僕は営業をしていたのですが、当時の僕は、「自分は営業には向かないのではないか」と思っていて、次の仕事は営業でなければいいと、営業を避けて探していました。数社の面接を受けた後、何故かシステム開発会社に入社していたのです。

僕が入社した会社では、開発部門は東芝製オフィスコンピュータ用のシステムをCOBOLで組むのがメインの仕事でした。当然僕もCOBOLのプログラマーからIT人生をスタートさせました。

僕が初めてPCでの開発に携わったのは、dBASE II(かIII)のマクロでのシステム開発でした。ハードは東芝J-3100。でもノートPCではありません。ラップトップPCと呼ばれたものです((株)東芝のWebサイトに写真があります)。プラズマディスプレイという(でも今のプラズマTVとは全然違います)オレンジ色の画面とにらめっこしながら、慣れないdBASEのマクロと格闘したものです。

プログラマーとしてしばらく経験を積み、徐々にSEまがいの作業もするようになりました。すこしずつ設計の作業も任されるようになりました。当時、仕様書は手書きでした。フローチャートなども、テンプレートを当てて手で書いていました。もちろん画面やレポートのレイアウトも手書きです。しかし、徐々にPCで仕様書を作成する人たちが出てきました。僕もPCで仕様書を書くようになりました。その頃には、PCもいわゆるノートPCになっていました。使っていたのは東芝Dynabook。これもプラズマディスプレイでした。東芝系列の会社だったので、使用するハードはほとんどが東芝製でした。

そんなある日、思いがけずPC購入の話が持ち上がりました。