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MINOLTA α7700i

MINOLTA α7700i
今でも古さを感じさせません

大学を出て就職した年の秋、営業回りでクルマを走らせていたある日の夕方、夕焼けのあまりの綺麗さに驚きました。夕日に映える山並みや街並み。この瞬間を残したいと思いました。それまで、母親のフジフィルム製コンパクトカメラでスナップ写真を撮る程度でしたが、ふと思い立ち、冬のボーナスを貰うと、即効でカメラ屋さんへ走りました。

僕が選んだのはミノルタα7700iでした。過去にMF一眼レフを使ったことがあるとはいえ、正直ピントあわせには自信がありませんでしたし、絞り?シャッタースピード?露出???な、完全初心者だったので、ここは最近信頼性が上がってきたと聞くオートフォーカスの一眼レフを、ということで決めたのです。純正のAF Zoom 35-105mm F3.5-4.5 Newレンズ込みで購入しました。

早速動かしてみると、ファインダーの中でピントがスーッと合い、以前感じた、ぼけた風景が次第に鮮明になってゆく感じを思い出し、ひとりで感動していました。あっという間に24枚撮りのフィルムを1本使い果たしていました。今思えば何てことない風景や、クルマなどに費やしてしまったのですが、現像されてきた写真を見て、コンパクトカメラとの映りの違いにまた感動していました。

α7700iミノルタαシリーズ第二世代の最初のモデルです。スズキのカタナのデザインで有名なハンス・ムートのデザインだそうです。カメラ裏に液晶がないところに古さを感じますが(銀塩カメラなのですから当然ですが)、全体的なデザインは最新のデジタル一眼レフと比較しても決して古さを感じさせません。オートフォーカス測距点を3カ所に増やし、胴体予測オートフォーカスを搭載、また3点ブラケットなどの機能をカードで追加できるという、インテリジェントカードシステムを搭載したものでした。

MINOLTA α7700i
窓の奥に見えるのがインテリジェントカードです

大学で写真部に所属していた友人に見せたところ、その友人はマニュアルフォーカス派だったので、あまり関心を示しませんでした。ちょっとがっかりです。

その後、純正のAF Zoom 75-300mm F4.5-5.6 New、SIGMA AF MACRO 90mm F2.8、SIGMA AF 28mm F1.8 ASPHERICALとレンズを増やし、いろいろと撮影しました。このサイトで公開している10年以上前の写真はほとんどがα7700iで撮影したものです。

MINOLTA α7700i
SIGMA AF 28mm F1.8 いいレンズです

さすがにここ数年はほとんど出番がありませんが、僕が写真にのめり込んだのも、撮影の知識や技術を覚えたのもα7700iでのことです。これからも大切にしていきたいと思います。