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煙草

まず最初に僕の煙草に対するスタンスを書きたいと思います。煙草は大人の嗜好品です。TPOをわきまえて楽しむことが重要です。今や世界的に禁煙の流れになっています。もちろん健康志向というのが一番の理由でしょうが、喫煙者のマナーに少なからず問題があったこともまた禁煙の流れが加速するひとつの理由だと思います。やはりマナーを守って、煙草を吸わない人に迷惑をかけないようにしましょう (あまりにも平凡な結論ですね)。そしてこれは愛煙家としてのお願いなのですが、きちんとマナーやルールを守っている喫煙者は大目に見てあげて下さい。最近では大きなショッピングモールなどではきちんと壁で仕切られた喫煙ルームがあるので、愛煙家の僕も安心して喫煙できます。そういう設備を用意しなければならないお店には負担となるのでしょうが、こうしてきちんと分煙できれば煙草を吸う人と吸わない人のトラブルも減ることでしょう。また、生まれてから一度も煙草を吸ったことのない人は、今後も吸わないことをお勧めします。煙草が体によくないことは間違いありませんし、習慣性があり、苦しい思いをして禁煙することを考えれば最初から手を出さない方が絶対に得策です。我が家の子どもたちにも「大人になった時、お酒は多少飲んでもいいけど、煙草は吸うなよ」と教えています。

さて、本題に入ります。僕は現在「ラッキーストライクライト」を一日一箱強吸っています。最初は「パートナー」(現在販売終了)から始まりました。最初の一箱は吸い終わるまでに一ヶ月かかりました。その後は長いことマイルドセブンを吸っていましたが、この15年位はずっとラッキーストライクがメインです。さすがに最近では少しでも軽くしようと(単なる悪あがきですが)、ここ半年位ラッキーストライクライトにしています。ラッキーストライクがない時はマルボロマルボロライトマルボロウルトラライトのいずれかを購入します。ラッキーストライクの良いところは、もちろん味が好みということもありますが、海外に行っても大概のところで購入できるということです。仕事で長期出張になると日本から持ち込んだものだけでは足りなくなることもあります。その際、海外で販売されていない煙草では当然現地で入手できません。しかしラッキーマルボロならどこでも売っています。最近ではマイルドセブンも入手しやすいですが。

現在愛用しているZippoとラッキーストライクライト
このZippoも10年以上愛用してます

昔(10年以上前)カナダに出張した際には、なぜかアメリカ製の銘柄は「キャメル」と「ウィンストン」しか購入できませんでした。あとは聞いたこともないカナダの銘柄だけです。トロントでは近くの雑貨屋で主にウィンストンを購入して吸っていました。バンクーバーンの土産物屋で、ワーキングホリデーで来て働いている日本人の方と話す機会があったので聞いてみたところ、「カナダではキャメルウィンストンしか売れない」というようなことを聞きました。ひょっとしたら僕の理解が間違っていたのかもしれませんがその時はそう理解しました。カナダでは煙草は高いので(確か当時でも日本円にして400円前後だったような気がします)、「エクスポート'A'」というカナダローカルの煙草に切り替えました。こちらの方が多少安かったと思います。ただ、味は普段ラッキーマルボロを吸っている僕には結構クセがあって最初は吸いづらかったです。まあ吸っているうちに慣れるのですが。カナダも当時はレストランはスモーキングエリアとノンスモーキングエリアに分かれていましたが、今ではレストラン等は完全禁煙となっているそうです。ちなみに当時、カナダ出張中に2泊でアメリカのヒューストンへ行きましたが、その時はマルボロが一箱1ドル98セントでした。でも今はニューヨークなどでは7ドル位するそうです。

アメリカ、カナダに限らず、先進国はどこでも軒並み煙草が高額になっているようです。シンガポールでもマルボロは11.50シンガポールドルでした。日本円で約880円です。しかもシンガポールの煙草パッケージには、10年前には既に日本の煙草でもおなじみの警告文が入っていましたが、現在は喫煙の結果発病したと思われる症状のグロテスクな写真付きです。とても子どもには見せられません。自分でも持っていたくないと思うほどグロいです(すぐに慣れちゃいますけどね)。

僕が行ったことのある海外の国の中で一番煙草に寛大だったのはインドネシアです。ジャカルタではレストラン内でも結構普通に喫煙できますし、何より煙草が安い!ラッキーでもマルボロでも一箱5,000ルピア。日本円にすると約56円です。ただ、ちょっと味が違うかな?若干辛いような気がします。

嗜好品の扉ページにも書きましたが、僕が大学生の頃、近くのデパートにタバコセンターというのがあって、同じく愛煙家の友だちとしょっちゅう入り浸っていました。そこにはJT製でありながらあまりその辺の煙草屋やコンビニに置いていないようなものや、あまりメジャーでない外国産煙草なども置いてありました。

ミニスターという煙草をご存知ですか?65mmというショートサイズで(ショートホープより短い?)一箱30本入りでした。普段タバコセンター以外では見かけないので、面白がってよく購入しましたが、それもそのはず、主に山陽、九州地方での地域限定販売で、関東近県では静岡と群馬でしか販売されていなかったそうです。ただ、2008年2月まで販売していたそうです。

それからタバコセンターで思い出に残っているのが「ゲルベゾルテ」というドイツの銘柄です。谷崎潤一郎の『細雪』にも登場するそうで、真円ではなく、押しつぶしたような楕円形の断面が特徴です。好きな人にはたまらないのでしょうが、正直僕は苦手でした。友だちは珍しいので一箱購入しましたが、無理して吸っていたようです。ゲルベゾルテを吸っているとすぐ分かります。こいつの嫌なところは、周りに銀杏臭を放つということです。吸っている本人にはあまり感じられないようですが、周りにいると、まるで銀杏を炒っているような匂いがします。良くも悪くも個性的な煙草でした。現在では日本には輸入されていないそうです。

しょっちゅう顔を出していたせいか、たまに試供品でもないのですが、珍しい煙草をもらえることがありました。どんな銘柄を貰ったかなどもう忘れてしまいましたが、唯一「クレオパトラ」というのだけ覚えています。茶封筒に数本入っていた中から僕と友だちに1本ずつくれましたので、どんなパッケージだったかもわかりませんし、味も正直覚えていません。ただその名前だけが記憶に残っています。