Tom's Toy Boxsince 2008

バイクとの出会い(その1)

僕の記憶にある最初のバイクは、初代仮面ライダーの乗っていたサイクロン号でした。変身する前はなんだか野暮ったいバイクだったのに、本郷猛が仮面ライダーに変身すると、バイクもフルカウルで低く構えたサイクロン号に変身。当時小学生だった僕は、単純に「カッコいい」と思いました。6本もマフラーが出ていて、しかもその先からピンクがかった炎を噴出して走る姿に憧れ、自転車に乗る自分の姿を仮面ライダーに重ね合わせたものです。

それと忘れてはならないのが、人造人間キカイダーが乗っていたサイドマシーン。ジロー(キカイダーの変身前の姿)の時とキカイダーに変身した時では側車の位置がなぜか逆になっていましたが、そこは子ども、物心つくまでは全く気になりませんでした。近所の友だちと遊んでいたある日、友だちが「サイドマシーンの音が聞こえた」と言いました。僕は「そんなことあるわけないじゃん」と否定しましたが、大人になって、サイドマシーンのベース車両がカワサキマッハVだったことを知って、いきなり嘘つき呼ばわりしたことを恥じました。小学五年生の時、初めて観に行った洋画「サイドカーレーサー」(詳細は不明。TVでも一度だけ観たことがあるけど、あらすじは確か、ひょんなことから知り合った二人がサイドカーでレースに出場し、成績を上げていく、といった青春映画だったような気がします)に出てきたレーサーを見て、サイドマシーンの「膝で乗る」ポジションが実にレーシーだったことにその時気づきました。

しかし、なんと言っても決定的なのは、週刊少年チャンピオンに連載されていた『750ライダー』です。まあ、この漫画に関してはいろいろなサイトで言われている通り、初期とそれ以降で作風が随分変わってしまった作品であり、僕も初期の危ない作風が好きだったのですが、それはいいとして、この漫画にすっかりはまって、当時は小学生のくせに「やっぱバイクはCBだよ」なんて妙に悟ったようなこと言ってました。だけど「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、やっぱり先々、CB系のバイクに収まることになるのでした。